やましたレディース・マタニティクリニック「ミニピル(セラゼッタ)について」についてのご説明です

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診療内容

ミニピル(セラゼッタ)

ミニピル(セラゼッタ)
について

通常の経口避妊薬(ピル)は卵胞ホルモンと黄体ホルモンが一緒に配合された薬剤です。ミニピルは黄体ホルモンのみで卵胞ホルモンが含まれていない薬剤(プロゲストーゲン・オンリー・ピル:POP)で、黄体ホルモン量は経口避妊薬よりも少ないためミニピルと呼ばれています。

セラゼッタ(Cerazette) デソゲストレル(黄体ホルモン)75μg
(国内の経口避妊薬であるファボワール・マーベロンはデソゲストレル150μg)
1シート(28錠)2850円(輸入品のため価格は多少変動します)
オルガノン社(マーベロンも同社)が開発した避妊薬で、海外では一般的な承認薬ですが、日本では未承認薬、輸入薬になります。厚生労働省認可の輸入薬品として当院で取り扱っています。

経口避妊薬(ピル)が服用できない方、より副作用の少ないミニピルを希望する方が対象になります。

  • 主として45歳以上(50歳以上でも服用はできます)
  • 授乳中(産褥6週以降で内服可能、乳汁への影響は低いです)
  • 喫煙、肥満、高血圧、前兆の頭痛等でピルの服用ができない方
  • ピルは嘔気、頭痛、気分不良、乳房痛等で服用できない方
  • ピル服用よりも血栓症、子宮癌、乳がんのリスクが低いので希望する方

避妊機序:卵胞の成熟を防ぎ、精子の子宮内への侵入を防ぐことで避妊効果があります

避妊効果は、毎日同じ時刻に服用すれば99%以上、飲み忘れたり、時間通りに服用しなかった場合は避妊効果が下がるため、総じて避妊効果は92%ほどと言われています。(経口避妊薬よりもやや下がります)

避妊以外の効果:

  • 月経は来ないため、過多月経や月経痛がなくなります
  • 子宮体がん、卵巣がんが減ると言われています

注意事項:不正出血が起こりやすいため、毎日同じ時間に服用する必要があります