やましたレディース・マタニティクリニック「保険のピル・リング」についてのご説明です

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診療内容

保険のピル・リング

過多月経・月経困難症の
治療薬としての
低用量ピル、ミレーナ
について

月経困難症とは、月経時に身体的、精神的症状が強く、日常生活に支障を来す状態を言います。

低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤で、月経困難症に対して一番効果が高いだけでなく、その他にもいろいろな効果(副効用)があります。
フランス、ドイツなど欧米では約40%の女性が低用量ピルを服用して、仕事や日常生活を快適に過ごしているのに対して、日本では約3%と非常に低く、未だにピルに対し偏見や抵抗感を持つ方が多いのは残念です。
また、生理痛(月経痛)を鎮痛剤で我慢しているうちに子宮内膜症が進行し、それが原因で不妊症になることがあります。子宮内膜症は10代から始まっていると言われており、高校生でも月経痛があれば、将来の不妊症予防のためにピルをお勧めします。月経痛に悩んでいる方は、お母さんと一緒に相談にお越しください。(内診は行いません)

ピルの効果(副効用)
  • 月経周期が安定、月経期間が短縮、月経量が減ります
  • 月経痛が軽くなります
  • 月経前症候群(PMS)が軽減します
  • 子宮内膜症の症状改善、予防になります
  • きちんと服用すれば、99.8%の避妊効果があります
  • ニキビ・多毛症に効果があります
  • 卵巣がん、子宮体がん、大腸がんの発症率が下がります
気になる副作用について
  • 飲み始めには、軽い吐き気や不正出血が起こることがありますが、大抵は2~3周期でおさまります。
  • 血栓症:ピルを服用していない人に比べてリスクは2~3倍になりますが、妊婦さんや産後の方がはるかに血栓症のリスクが高いです(およそ5~20倍)。
    また、喫煙者はリスクが高くなるため、35歳以上で1日15本以上の喫煙者には処方はできません。
  • 食欲が増えることはありますが、ピル自身で太ることはありません
  • 将来妊娠しにくくなることは全くありません。むしろ、内服することで子宮内膜症の予防になるので、将来の妊娠に備えて内服することもメリットがあります。
月経困難症の治療薬(保険)
としてのピル
ヤーズ
24日の実薬と4日間の偽薬(プラセボ)が1シート
エストロゲン量がルナベルより少ないため、吐き気などの副作用は少ない。
ドロスピレノンという黄体ホルモンの働きでむくみが軽減されます。
男性ホルモン抑制作用があるため、にきび・多毛症に効果があります。
ヤーズフレックス
国内で初めて連続服用が可能になったピルで、外国では主流になっています。最長120日間連続服用が可能です。月経が4ヶ月来ないので、月経困難症が強い方にお勧めです。また、月経日の調節もできるため、仕事、旅行、スポーツの予定が立てやすいです。
ルナベルLD
(フリウェルLD;ジェネリック)
21日間内服して、7日間休薬するタイプです
ルナベルULD
(フリウェルULD;ジェネリック)
ルナベルより用量が少なく、吐き気や血栓症のリスクが低いです。一方、不正出血がしばらく続きます。(院外処方)

来院時に詳しい説明をして、一番合うピルを選んでいただきます。

月経困難症に対する
子宮内避妊具について
ミレーナ(IUS)
子宮内にいれる避妊具で黄体ホルモンが付加されていることが特徴です。高い避妊効果と5年間の持続期間が得られます。内服のピル比べて血栓症に対するリスクが無いため、リスクが高くなる40歳以上や喫煙、肥満の方でも安全に使用できます。
また、毎日内服が必要な経口のピルよりも費用対効果が高いです。妊娠希望であれば、ミレーナを抜去することで元の状態に戻ります。
作用
避妊具に付加されている黄体ホルモン(レボノルゲストレル)が持続的に放出することで、子宮内膜を薄くし受精卵の着床を妨げ、頸管粘液を変化させることで子宮内へ精子の侵入を防ぎます。
2007年に避妊のために発売されましたが、2014年より過多月経、月経困難症の保険適応が追加されました。
ミレーナの副作用
ミレーナ挿入後の一時的な下腹部痛は数日で収まります。
ミレーナを挿入した方の多くは、月経期以外の不正出血が続きます。月経量は徐々に減りますし、月経痛も改善してきますが、3~4ヶ月間は不正出血が続くことがあります。
その間我慢が必要ですが、必ず不正出血は無くなり、月経量、月経痛も減ります。
ミレーナが適した人
  • 副作用でピルが適さない
  • ピルは飲み忘れる心配がある
  • 経膣分娩の既往がある
ミレーナ挿入前に、子宮、卵巣に異常がないかのエコー検査、子宮がん検診、性感染症検査が必要になります。
挿入時期
月経開始から7日以内に挿入します(4~7日目が理想)。出産後は3~4ヶ月以降で挿入できます。挿入時、挿入後の痛みは我慢できない程ではありませんが、ご希望の方には、局所麻酔や痛み止めを使用します。

まれに脱出したり、位置がずれたりして効果がでないことがあります。挿入後は月経後、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月で正しい位置にあるかをチェックします。