緊急避妊(アフター)ピル
避妊に失敗したときには、緊急避妊ピルを服用すれば、妊娠を回避できます(100%ではありません)。
国内で認可されている緊急避妊ピルは性交後72時間以内に服用が必要ですが、なるべく早く服用するほうが避妊効果は高いです。
当院ではレボノルゲストレル錠とプラノバール錠を取り扱っています。
- レボノルゲストレル錠(LNG法)9800円(税込、服薬指導、薬代、初診料込み)
- 性交後72時間以内に1錠(1回のみ)服用
- プラノバール錠(ヤッペ法)5700円(税込、服薬指導、薬代、初診料込み)
- 性交後72時間以内に2錠、12時間後に2錠、合計2回服用
(時間外加算:1000円、休日加算:2000円)
レボノルゲストレル錠の方が避妊効果が高く、吐き気が少なく、服用しやすいです。また、性交から時間が経っている場合や排卵日が近い時はプラノバールの避妊効果が下がるため、費用的に問題がなければレボノルゲストレル錠をお勧めします。
72時間を過ぎた場合でも、避妊効果は下がりますが、効果はあるため服用は可能です。
*性交後72時間を過ぎた場合の緊急避妊ピル
国内で認可されている緊急避妊ピルは、性交後72時間以内の服用が原則ですが、海外には120時間まで服用可能の緊急避妊ピル(エラワン)があります。
当院は厚生労働省の認可を受け、海外から正規輸入をしたエラワンを取り扱っています。国内では未承認薬ですが、避妊効果が高く、安全性も高く、海外では主流の緊急避妊ピルです。
- エラワン錠(エラワン法)12000円(税込、服薬指導、薬代、初診料込み)
- エラワン(ella one)について
エラワンはウリプリスタル酢酸エステルを主成分とする海外では主流の緊急避妊ピルです。排卵を遅らせる効果と着床を妨げる効果があると言われ、国内の緊急避妊ピルよりも避妊効果がやや高いです。エラワンは72時間以降も120時間まで避妊効果が少し下がる程度と言われています。
性交後72時間を過ぎた場合やBMI30以上の方にお勧めします。
(BMI30以上の方はレボノルゲストレルやプラノバールの避妊効果が下がると言われています)
副作用としては嘔気、頭痛、めまい、腹痛等がありますが軽度です。3時間以内に吐いてしまうと効果が期待できないため、再度服用する必要があります。ご希望があれば吐き気止め薬をお渡しします。
服用後7−10日程で性器出血が起こることがありますが、問題はありません。 - 緊急避妊ピルの比較
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レボノルゲストレル プラノバール エラワン 服用時間 72時間以内 72時間以内 120時間以内 妊娠阻止率24時間 95% 77% 98% 妊娠阻止率48時間 85% 36% 98% 妊娠阻止率72時間 58% 31% 98% 妊娠阻止率120時間 85% 副作用 嘔気(少ない) 嘔気、頭痛、めまい 嘔気、頭痛、めまい、腹痛 「妊娠阻止率」は、排卵日付近の性行為後に緊急避妊ピルを服用して、妊娠を阻止できる確率のことです。
避妊効果はエラワン>レボノルゲストレル>プラノバールであり、時間が経つほど差がでてきます。
特に72時間以降はエラワンの避妊効果が優れています。
その他:
・予定の月経が過ぎたり、緊急避妊ピル服用後2週間以上月経がなければ、妊娠検査薬で妊娠していないか確認してください。
・緊急避妊ピルの服用は早い方が効果が高いため、予約がとれなくても、できるだけ早く予約外で受診してください。
・未成年(学生)でも保護者の同意や同伴は必要ありません。
・自費診療のため保険証やマイナンバーは不要です。
・緊急避妊ピルは確実な避妊ではなく失敗はあります。コンドームも失敗があるため、確実な避妊法である経口避妊薬(ピル)の服用をお勧めします。
