やましたレディース・マタニティクリニック「栄養療法」についてのご説明です

お問合せ・ご予約
073-426-8111

診療内容

栄養療法・サプリメント療法

栄養療法とは

栄養療法(オーソモレキュラー栄養療法)は適切な食事やサプリメント・点滴・糖質コントロールを用いて、身体を構成する細胞の働きを向上させ、人が本来持っている治癒力を上げて、体調不良や様々な病気を治す治療法です。
栄養の代謝に伴う生化学に基づいて、細胞が働くのに必要な栄養素を補うことで、機能の回復やホルモンの正常化を促し、心や体の健康を目指すものです。

対象疾患:不定愁訴(頭痛、めまい、肩こり、疲労など)、自律神経失調症、精神疾患(不眠、うつ、自閉症など)、アレルギー、起立性調節障害など

詳しくはオーソモレキュラー栄養医学研究所
https://www.orthomolecular.jp/method/

適切な食事

①血糖値の安定化
糖質を単独に摂取したり、栄養や代謝に問題があれば、血糖値の変動が強くなり(血糖値スパイク)、色々な症状が生じます。血糖値スパイクを繰り返すと、副腎疲労になり、さらに体調不良になります。糖質を適切に摂取することが重要です。

血糖値スパイクの症状

  • 急激な眠気
  • 集中力の低下
  • 睡眠のトラブル
  • 頭痛、動悸、等

②タンパク質の摂取
私たちの身体は骨、筋肉、腱などはタンパク質で構成されています。身体を調節する酵素、ホルモン、神経伝達物質などもタンパク質が材料になります。十分なタンパク質を摂取しないと新たな組織を合成することができません。

③鉄の摂取
鉄は赤血球(血液)を作るだけでなく、色々なホルモンを作る素になります。また、鉄は炎症を抑える働きもあります。血液検査で貧血がなくても、フェリチン(貯蔵鉄)が低いと様々な症状がでます。特に月経がある女性は鉄不足になりやすいです。

鉄不足の症状

  • 疲れやすい
  • 不眠
  • イライラ、うつ
  • 頭痛、肩こり
  • 肌荒れ など

貧血の治療薬は非ヘム鉄であり小腸での吸収が悪く、胃痛、便秘、下痢などの胃腸障害を起こしやすいです。一方サプリメントはヘム鉄であり、胃腸への負担は少なく、吸収も良いため効果的です。
食物として動物性食品はヘム鉄で、植物性の非ヘム鉄よりも吸収が良く、タンパク質、ビタミンや他のミネラルもたくさん含んでいます。カツオや赤身の肉など鉄、ビタミンを多く含む食品を摂るようにしてください。

④ビタミンの摂取
ビタミンB群は種々のホルモンを作ったり、代謝に必要な栄養素です。食事で十分に摂取できると考えられていますが、食品の加工による減少、抗生物質による腸内細菌の異常、ストレス等による消費の増加等でビタミン不足になります。血液検査で不足が推測された場合は食事では不足しているため、サプリメントで補う必要があります。

血液検査

血液検査を行い、身体に不足している栄養素や身体の状態を解析し、食事指導とサプリメント治療を行います。
当院で解析を行いますが、詳細な栄養解析が必要、もしくはご希望があれば、オーソモレキュラー栄養医学研究所へ解析を依頼し、適切な食事指導とサプリメントの処方を行います。

サプリメントMSSサプリメント

アメリカでは医療保険制度の問題や予防医学の観点からサプリメントを摂っている方が多いです。一方、日本の医療機関では症状に対して薬剤による治療が主であり、サプリメントが用いられることは少ないです。しかし、食事では不足する栄養素をサプリメントで補う事で種々の疾患に効果があります。
サプリメントは品質、効果、安全性を確認する必要がありますが、市販のサプリメントには確認できないものもあります。当院で使用しているMSSサプリメントは、医療機関のみで取り扱っている、主として治療を目的としたサプリメントです。国内において厳重に管理されたGMP工場で生産され、天然由来の高品質な原材料を用い、抽出・濃縮方法を工夫することで、通常のサプリメントでは摂りきれない高濃度の栄養素を摂取、吸収することが可能です。