妊娠高血圧症候群(妊娠高血圧腎症)は、高血圧と蛋白尿を主症状として、けいれん発作や脳出血などの合併症を引き起こす可能性があります。また胎盤への血流が悪くなることで、胎児の成長が阻害されたり、早産や死産につながるリスクも高まります。

#スクリーニング検査の概要
近年、妊娠11週0日から13週6日の間にスクリーニング検査を行うことで、妊娠37週未満で発症する妊娠高血圧症候群のリスクを予測することが可能になり、リスクが高いと判断された場合、アスピリンを服用することで発症を予防できる可能性が高まります。この検査はヨーロッパではすでに確立されていましたが、アジアでの研究が進み、日本でも利用できるようになりました。日本人を含むアジア人での研究では、ハイリスク妊婦がアスピリン治療を行うことで、以下のような有効性が確認されています。

妊娠37週未満での妊娠高血圧症候群の発症率を41%減少
妊娠34週未満での発症率を54%減少
妊娠34週未満での自然早産を55%減少
周産期死亡率を64%減少

#検査の対象
以下の項目が複数当てはまる方
・初産
・40歳以上の高齢妊娠
・肥満
・高血圧の家族歴がある
・体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)妊娠
・双胎妊娠

以下の項目は単独でも対象となります
・過去に妊娠高血圧症候群になったことがある
・既往歴(高血圧、糖尿病、腎臓病、心臓病、SLE、リン脂質抗体症候群など)

#検査時期: 妊娠12週0日〜13週6日

#検査方法:
以下の4つの項目を組み合わせて、リスク評価を行います 。妊娠高血圧症候群の発症リスクが高いと診断された場合、妊娠16週以前からアスピリンの内服を始めることで発症を予防できる可能性があります。
・胎盤性因子測定(PlGF: Placental growth factor)(血液検査 )
・妊婦さんの病歴評価
・平均動脈血圧測定
・子宮動脈ドップラー拍動指数(超音波検査 )

#費用: 19,800円(税込)

ご希望の方は当院までご連絡ください。